「アポキルってどんな薬?」「安全性は?」
疑問にお答えします!

「犬の皮膚病にはアポキルが効くらしいけど、どういう薬?」
「動物病院でアポキルって薬をもらったけど、これって本当に安全なの?」
「アポキルって病院だと高い!通販で安く買えないの?」

アポキルは、犬のアトピー性皮膚炎・アレルギー性皮膚炎などのかゆみを抑える治療薬です。
従来の治療薬に比べて、安全性と即効性に優れています。

愛犬が苦しそうに体を掻いているのを見ると、飼い主さんは心配になってしまいますよね。
すぐにでも治してあげたい、そして元気な姿で遊び回る姿をまた見たい…。
そんな飼い主さんの想いを叶えるのが、アポキルなのです。

またアポキルは通販サイトでも購入可能です。
動物病院に比べて1ヶ月あたり6000円以上もお得なので、検討してみてくださいね。

目次

アポキルとは

繰り返しになりますが、アポキルには犬のアトピー性皮膚炎・アレルギー性皮膚炎の治療薬です。
従来の治療薬とは全く異なるアプローチでかゆみを抑え、膿皮症などの治療にも用いられることがあります。

次の項目で詳しく見ていきたいと思います。

効果

少し専門的な話になりますので、難しいと感じた方は「アポキルの特徴」まで読み飛ばしてください。

アトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎で最も厄介なのが、「かゆみサイクル」です。

かゆみサイクル
かゆみサイクルの流れ
  1. アレルゲン(アレルギーの原因物質)に体が反応
  2. サイトカインと呼ばれる物質の神経伝達により、かゆみが発生
  3. かゆい部分を掻破(掻きむしり、傷つけること)することで炎症になる
  4. その炎症によって再びサイトカインが発生
    ⇒2に戻る

以上のような悪循環を「かゆみサイクル」と呼びます。
そしてアポキルは、かゆみを引き起こすサイトカインの神経伝達をのみ妨げることで、このかゆみサイクルを断ち切ります。

特徴

「アポキルって他の治療薬と何が違うの?」
「そもそもアポキルを選ぶメリットってなに?」

そう疑問に思われる飼い主さんも多いでしょう。

そこで、まずは以下の表をご覧ください。

  アポキル アトピカ
(シクロスポリン)
プレドニゾロン
(ステロイド)
安全性
(副作用の少なさ)

(軽度の嘔吐や下痢)

(軽度の嘔吐や下痢(一過性))

(多飲多尿、食欲異常など)
効き目が表れる時間 4時間 1ヶ月程度 アポキルと同等
価格(10kg小型犬) 280円/日 450円/日 100円/日

アトピカ、プレドニゾロンはともにアトピー性皮膚炎・アレルギー性皮膚炎の治療薬

表のとおり、アポキルには大きく分けて2つのメリットがあります。

アポキルのメリット
  • 安全性(副作用が少ない)
  • 即効性(効き目がすぐに表れる)

1つずつ詳しく見ていきましょう。

安全性(副作用が少ない)

アポキルの特徴の1つ目は、副作用が少ないことです。

従来、犬の皮膚病の治療薬はステロイド剤(プレドニゾロン)が主流でした。
しかしステロイド剤には、多飲多尿や食欲異常など多くの副作用が見受けられます。
そこで、ステロイド剤と同じ効果ながら副作用の少ない薬として開発されたのが、アポキルです。
以下の通りアポキルは、ステロイド剤に比べると副作用の発症率が大幅に低いです。

アポキルとステロイド剤の副作用発症率
  • 多飲多尿、不適切な排尿等
     ⇒ アポキル:5.7% ステロイド剤:42%
  • 食欲異常、体重増加
     ⇒ アポキル:7.6% ステロイド剤:16.7%

引用:アポキル©119番 Q3. アポキル錠と経口ステロイド剤はどういう違いがあるのでしょうか|zoetis

zoetis:アポキル錠の開発メーカー

軽い嘔吐や下痢などの副作用はアポキルにもありますが、ステロイド剤に比べると高い安全性が保証されています。

即効性(効き目がすぐに表れる)

2つ目の特徴は、効き目の早さです。

かゆみの薬は効き目が遅いと、効き目が表れるまでに掻きむしってしまい、投与する前よりかゆみが悪化してしまうことがあります。

対してアポキルは投与後、約4時間でかゆみが減少。
投与14日以内には、86%の症例でアトピー性皮膚炎によるかゆみが半減しました。

ちなみにアトピー性皮膚炎治療薬アトピカは、効き始めるまでに1ヶ月程度かかります。
この比較からも、アポキルの即効性の高さが分かると思います。

アポキルの特徴まとめ
  • 多飲多尿や食欲異常などの副作用のリスクが圧倒的に低い
  • 投与後4時間でかゆみが抑えられるなど、即効性が高い

使用方法

アポキルは主成分の量によって、3.6mg/5.4mg/16mgの3種類に分かれます。
それぞれの種類は、ワンちゃんの体重によって使い分けてください。

体重 投与量(1回あたり)
3.0~4.4kg 3.6mg錠を0.5錠
4.5~5.9kg 5.4mg錠を0.5錠
6.0~8.9kg 3.6mg錠を1錠
9.0~13.4kg 5.4mg錠を1錠
13.5~19.9kg 16mg錠を0.5錠
20.0~26.9kg 5.4mg錠を2錠
27.0~39.9kg 16mg錠を1錠
40.0~54,9kg 16mg錠を1.5錠
55.0~80.0kg 16mg錠を2錠

アポキルは、体重1kgあたり0.4mgを1日2回、最長14日間経口投与します。

14日を超えて継続する場合は1日1回の投与にしてください。

ただし投与期間は1年を超えないようにしましょう。

アポキル錠の割り方

上の投与量一覧を見て、「0.5錠?錠剤ってどうやって割ればいいの?」と思われた方もいるのではないでしょうか?

アポキル錠には中央に割線があり、2分割することが可能です。
図のようにスプーンの背中(膨らんでいる方)に錠剤を乗せ、割線の両サイドを指で押さえると簡単に割ることができます。
カッターナイフなどで切るより手軽なので、ぜひやってみてください!

それでもうまく割り切れない場合は、一瞬でキレイに真っ二つにできる「ピルカッター」をご利用ください。

注意点

アポキルは副作用が少なく、安全性の高い治療薬として知られています。
そのことは前の項目でも説明しました。

ですが、アポキルの服用に際して、注意すべき点が2つあります。
1つ目は、アポキルと一緒に飲むべきではない薬 ― 「併用注意」の存在。
2つ目は、犬の種類や健康状態によっては、服用自体が禁じられる場合があることです。

これらの注意点をしっかり確認し、安全にアポキルを使用しましょう。

併用注意

アポキルと一緒に飲むべきでない薬として、次のような薬が挙げられます。

副作用のリスクを増加させる恐れのある薬

  • プレドニゾロン
  • アトピカ(シクロスポリン)

アポキルの効き目を増強または減弱させる恐れのある薬

  • 薬物の分解・代謝を作用のある薬
  • トランスポーター(体内で物質を運ぶタンパク質)を妨げる作用のある薬

やむを得ず上に挙げた薬と一緒に飲む場合は、事前にかかりつけの動物病院で相談しましょう。

飲ませてはいけない場合

「アポキルはどんなワンちゃんにも使える!」と言いたいところですが、残念ながらアポキルの服用には制限があります。
次に当てはまる犬にはアポキルを与えてはいけません。

  • 12ヶ月齢未満
  • 体重3.0kg未満
  • 妊娠中または妊娠の可能性がある
  • 副腎基質機能亢進状態などの免疫抑制または進行性悪性腫瘍がある
  • 重篤な感染症がある場合
  • 服用後に何かしらの異常が出た場合

特にの項目は飼い主さんでは簡単には判断できません。
心配な方は使用前に必ず動物病院で診断してもらいましょう。

入手方法

アポキルは、ほとんどの動物病院で処方されているメジャーな薬です。
動物病院に行ったらアポキルをもらった、という飼い主さんもいるかもしれません。

また、アポキルはネット通販でも購入できるってご存知でしたか?
通販で購入すると、病院より安く手に入れられるので、とてもお得です!

以下のリンクで詳しくお伝えしていますので、ぜひご覧ください!

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