犬のアトピー徹底解説!
これだけは知っておきたい!

「愛犬がずっと体を掻いてる…これってアトピーなのかな?」
「動物病院でアトピーと診断されたけど、どういう病気なの?」
「愛犬に薬を飲ませるのが大変…薬以外の治療法が知りたい!」

愛犬がずっとかゆそうにしていると、とても心配ですよね。
でもアトピーがどういう病気か分からないと、飼い主さんもどう対処していいのか分かりません。
また「そもそも本当にうちの子はアトピーなの?」と不安な方も多いでしょう。
そこで今回は、犬のアトピーの原因や症状治療法について詳しく解説したいと思います。
アトピーの全容を理解し、愛犬のかゆみをなくして元気にしてあげましょう。

目次

アトピーの判断基準

アトピーの解説を始める前に、「あなたの愛犬がアトピーかどうか」をチェックリストで確認しておきましょう。
動物病院で診断された方なら確かかもしれませんが、そうでない方はそもそもアトピーかどうかすら分からず、不安ですよね。
以下のチェックリストにすべて当てはまる場合は、アトピーの可能性が高いです。
愛犬がアトピーであることを確認した上で、自信をもって治療に臨みましょう。

アトピーチェックリスト

  • 生後6ヶ月~3歳でかゆみが出始めた
  • 前足をよく掻いたり舐めたりする
  • 耳の縁、背中と腰には症状がない
  • 室内で暮らしている
  • 見た目は何ともないのにかゆがる(掻きむしりによる炎症は除く)

アトピーとは

アトピーとは、犬の皮膚にかゆみを引き起こす皮膚病の一種です。
人間でも発症する病気なので、名前だけは知っているという方も多いでしょう。
では、そんなアトピーにはどんな特徴があり、何が原因で発症するのでしょうか。

特徴

犬のアトピーは、その症状や発症する部位に特徴があります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。

症状

アトピーの症状は、主にかゆみです。
このかゆみが厄介なのは、それによってかゆみサイクルが発生することです。

かゆみサイクル

まずアレルギーの原因物質が犬の体内に侵入すると、体のどこかにかゆみが発生します。
そして犬がかゆい部分を掻破(掻きむしり、皮膚を傷つけること)することで、炎症が起こります。
この炎症による刺激で更にかゆみが発生し、そこをかきむしることで炎症が悪化。
するとまたかゆみが発生し……と、こうした悪循環によって症状がだんだんと深刻になっていきます。 この悪循環が、「かゆみサイクル」と呼ばれるものです。

アトピーは基本的に完治しない病気です。
ですが内服薬や外用薬を使うことで、「かゆみサイクル」の循環は抑えられます。

発症する部位

アトピーによるかゆみの症状は、次の部位に多くあらわれます。

  • 足先
  • 脇の下
  • お腹まわり
  • しっぽの付け根 等

もし愛犬がこれらの部位を更に掻き始めたら、アトピーが悪化している可能性があります
その場合は早めに薬を使ってかゆみを抑えましょう。

原因

犬のアトピーは、室内のダニや花粉などのアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)に皮膚が反応することで引き起こされます。
本来、ダニや花粉は犬にとってほとんど無害なものです。
ですがアトピーにかかると皮膚のバリア機能が低下し、本来無害なダニや花粉が皮膚の中に侵入。
体が過剰に反応し、かゆみを引き起こしてしまいます。
そのためアトピーが発症したら、それ以上悪化させないためになるべくアレルゲンを除去しておかなければなりません。

主なアレルゲン

  • ダニ(ハウスダストマイト)
  • カビ(真菌)
  • 花粉 など

布団に潜むダニを天日干し&掃除機で取り除いたり、カーテンのホコリを洗い流したりするなど、室内のアレルゲンはなるべく除去しておきましょう。
それがアトピー悪化の予防になります。

アトピーの治療方法

犬のアトピーは基本的には完治しない病気です。
ですが、アトピーの症状であるかゆみを抑えたり、体質自体を改善したりすることで治療は可能です。

そのかゆみを抑える方法として、内服薬外用薬減感作療法(げんかんさりょうほう)の3種類があります。

「減感作療法…?なんか難しそう…」

言葉こそ難しいですが、内容はいたって簡単ですので、安心してください。
次の項目で内服薬、外用薬、減感作療法について詳しく説明したいと思います。

内服薬

内服薬とは、簡単に言えば口から飲んで体の中から治療する薬のことです。
犬のアトピーの内服薬として、アポキル、アトピカ、プレドニゾロンの3種類があります。

アポキル

アポキルは、アトピーだけでなくアレルギー性皮膚炎にも効果のある、錠剤タイプの薬です。
比較的新しく開発された薬で、アトピカ、プレドニゾロンに比べて即効性(効果が早く現れる)に優れているのが特徴です。
またアポキルは通販サイトでも購入できます。
動物病院より安価で購入できますので、「病院に行く時間がない…」「病院だと値段が高い…」という方は通販もぜひ検討してみてくださいね。

  3.6mg 5.4mg 16mg
1箱(20錠) 4,600円
(1錠230円)
5,600円
(1錠280円)
7,900円
(1錠395円)
2箱(40錠) 8,700円
(1錠218円)
10,600円
(1錠265円)
15,000円
(1錠375円)
3箱(60錠) 12,400円
(1錠207円)
15,100円
(1錠252円)
21,300円
(1錠355円)

アトピカ

アトピカは別名シクロスポリンとも呼ばれています。
正直、アポキルやプレドニゾロンに比べて少し値段は高いです。
しかしその分、副作用が少ないため、お薬の安全性を気にされる飼い主さんにオススメです。

  10mg 25mg 50mg 100mg
1箱(15錠) 3,500円
(1錠233円)
4,800円
(1錠320円)
8,000円
(1錠533円)
13,000円
(1錠867円)
2箱(30錠) 6,600円
(1錠220円)
9,100円
(1錠303円)
15,200円
(1錠507円)
24,700円
(1錠823円)

プレドニゾロン

プレドニゾロンは、別名ステロイドとしても知られている治療薬です。
人間のアトピー治療薬にも使われているため、「聞いたことある!」という方も多いのではないでしょうか。
副作用が多いという欠点はあるものの、他の治療薬に比べ値段が安いため、「あまりお金をかけたくない…」という飼い主さんにオススメの薬です。

  1mg(100錠) 5mg(60錠) 25mg(30錠)
1本 2,900円
(1錠29円)
3,000円
(1錠50円)
3,200円
(1錠107円)
2本 - 5,700円
(1錠48円)
6,600円
(1錠100円)
3本 5,500円
(1錠18円)
8,100円
(1錠45円)
8,600円
(1錠96円)

内服薬まとめ

アポキル、アトピカ、プレドニゾロンの違いは以下の通りです。

  アポキル アトピカ
(シクロスポリン)
プレドニゾロン
(ステロイド)
安全性
(副作用の少なさ)

(軽度の嘔吐や下痢)

(軽度の嘔吐、下痢(一過性))

(多飲多尿、食欲異常など)
効き目が表れる時間 4時間 1ヶ月程度 アポキルと同等
価格
(10kg小型犬)
約250円/日 約500円/日 100円/日

外用薬

外用薬とは、皮膚に直接塗ったりかけたりすることで症状を改善する薬です。
また、発症の原因であるダニやカビの付着も防げるため、症状悪化の予防にもなります。

外用薬には主に、シャンプー、スプレー、軟膏、ローションの4種類があります。

外用薬の一番の利点は、薬を飲ませることに対する抵抗感がないことです。
内服薬は、飼い主さんによっては「副作用が心配…」「薬を飲ませるのが大変…」と思われる方も多いでしょう。
ですが外用薬は体の外に使用するため、副作用もほとんどありません。
そのため、薬嫌いのワンちゃんにも気軽にお使いいただけます!

減感作療法

減感作療法(げんかんさりょうほう)とは、薄いアレルゲン(アレルギーの原因物質)を体に少しずつ入れていくことで体を慣らし、アレルゲンに過剰反応しない体質にする治療法です。
アレルゲンへの免疫反応をおだやかにすることから、アレルゲン免疫療法とも呼ばれています。
人間のアトピーや花粉症治療などでも、同じ原理が使われています。

内服薬や外用薬は、あくまで症状を抑える薬。 減感作療法は体質自体を変えることで、根本からアトピーを治療する唯一の方法です。

ですが減感作療法の効果が表れるまでに2~3ヶ月はかかります。
またその治療が終わるまでに3~4年ほどかかるとされています。

  • 「今すぐにかゆみを抑えてあげたい!」という飼い主さん 
    → 内服薬、外用薬
  • 「時間がかかってもいいからアトピーを治したい!」という飼い主さん 
    → 減感作療法

以上のように、ご自身に合った方法を選びましょう。

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